
美味しい紅茶を淹れる際に、とても大切な要件の一つ「水」。

そう思う人も多いと思いますが、甘く見ると痛い目にあいます。
今回は『紅茶』と『水』の関わりについて紹介していきます。
目次
水にはどんな種類があるの?
そもそも、水にはどういった区分けがされているのでしょうか。
カテゴリーとして分ける場合は
- 水道水
- 天然水
- ミネラルウォーター
- イオン水
- 水素水
- 純粋
など、それぞれ成分などによって分類されています。
カテゴリーだけではなく、「硬度」という基準でも分けられます。
紅茶に適した水を選ぶ際には、この『硬度』に注意して選んでもらいたいと思います。
硬度とは?
硬度という言葉を見ると、何かの硬さのことかなと思いますね。
硬度とは水に含まれるカルシウム濃度およびマグネシウム濃度で表される指標のことです。
この指標、実は世界共通ではありません・・・。
アメリカ式、ドイツ式がありますが、日本では主にアメリカ式が採用されています。
どのように硬度を算出するか、というとちゃんと計算式があるんです。

安心してください。
そんなに難解な計算式ではないですよ。
「カルシウム」と「マグネシウム」の含有量が分かれば簡単に計算できます。
硬度=カルシウム量X 2.5 + マグネシウム量 X 4.1 (単位:1リットルあたりmg)
ね?簡単でしょう?
仮にカルシウム量が5、マグネシウムが3だった場合、
硬度は5×2.5+3×4.1=24.8となります。
硬度を測定するセットなんかも売ってますよ。

まぁこんなに細かく計算したりする必要はないでしょうけど・・・。
紅茶に適しているのは「軟水」or「硬水」?
では、紅茶に適したのはどの程度の硬度なのか?
硬度を基準にして「軟水」と「硬水」に分けられます。
WHO(世界保健機構)では硬度について
- 0~60mg/l 未満→「軟水」
- 60~120mg/l 未満→「中程度の軟水」
- 120~180mg/l 未満→「硬水」
- 180mg/l以上→「非常な硬水」
となっています。

紅茶に適しているのは「軟水」と言われています。
先ほどの基準で言えば約100以下であれば適していることになりますね。
なぜ軟水が良いのかというと、軟水はミネラル分が少ないため、クセがあまりないんですよね。
ということで、紅茶(茶葉)本来の味や色を上手に引き出してくれるんです。
茶葉の種類や、自分の好みの味等の違いによっては、硬水の方が望ましい場合もありますので、悪しからず・・・。
軟水はどこで手に入れる?
今やペットボトルで色々な水が売られています。
ミネラルウォーターから天然水から種類は豊富です。
ペットボトルの水の成分や硬度を調べて買おうかな、と思っている人もいると思います。
が、実は特に買う必要はないんです。
日本の水道水は基本的に軟水です。
蛇口をひねれば、それが紅茶に適した水なんです。
こんな身近で買う必要もない(正確に言えば水道代は払いますけど・・・)なんて、まさにこれ以上ないほど適した水。
地域によって硬度が違うので、細かく知りたい人は先ほど紹介したキット等を買って自分で調べるか、水道局などに問い合わせたら分かりますよ。
まとめ
いかがでしたか?
水と紅茶の関係は切っても切れません。
人間にとって大事な水。
紅茶にとってもとっても大切です。
紅茶とベストマッチする水で美味しい紅茶を淹れてください。
また、硬度を調べるキットを購入して、それぞれの味を確かめる実験などをしたいと思います。
