何の組織の話??と思ってしまいそうな、この文字列。
実はミルクティーに関する言葉。
ミルクティーを作る際に、ミルクを先に入れるか、それとも紅茶を注いだ後に入れるかというお話。
今回は、この「どっちでも良いじゃん」感が満載のなか、お話をしたいと思います。
目次
MIA と MIFの違いは?
お伝えしたように、ミルクをいつ入れるか、ということについてです。
- MIA ( Milk In After ):カップに紅茶を注いでから、ミルクを入れる
- MIF ( Milk In First ):カップにミルクを入れてから、紅茶を注ぐ
ところがどっこい。
この対立は100年以上前から、紅茶の本場イギリスで始まり、現在も「論争」は続いています。
MIA vs MIF の熱い戦い
両派ともにそれぞれ明確な主張を持っています。
- MIF(先にミルク派)では、先にミルクを入れておくと、後から入れた紅茶とよく混ざり合い、紅茶本来の味を損なわないというもの。
- MIA(後からミルク派)では、ミルクの量を調整しやすく、自分の味覚にあったミルクティーが作れるというもの。
また、いきなり熱い紅茶をカップに注ぐと割れて(ひびが入って)しまう可能性があるという理由もあるようです。
ただ、こちらに関してはカップの材質にもよるでしょうし、基本的に紅茶を淹れる前にはカップを温めておくためにお湯を注ぎますから、理由としては弱いでしょうか。
実はこの対立に終止符を打つべく(?)、2003年に英国王立化学協会(RSC)が 「完璧な紅茶の入れ方(How to make a Perfect Cup of Tea)」 のレポートを出しています。
高温の紅茶に牛乳を注ぐと(MIA派)タンパク質の変質が起こりやすくなる(良くない)といった内容が記載されています。
このレポートの真偽のほどは別にして、多くの人々がこのレポートによりMIF(先にミルク派)を支持しています。
そのおかげか、それ以降、現在もMIF(先にミルク派)の方が優勢ではありますが、果たしてどのくらいの人が入れる順番を変えて、味の違いを感じることが出来るでしょうか・・・。
まとめ
いかがでしたか?
ちょっとしたことですけど、こんなに長期に渡り、議論が交わされています。
それだけ、紅茶を淹れることは奥が深い、ということでしょうか。
みんな美味しい紅茶を飲みたい、という気持ちだけは一致しているようですけどね。