みなさん、ティータイムを楽しんでいますか?
暑い時期にはキンキンに冷えたアイスティーでのどを潤したいですね。
今回は、そんなアイスティーにまつわるお話です。
クリームダウンと呼ばれる現象と、その防止法を解説していきます。
見た目も味もスッキリとした美味しそうなアイスティーを上手に淹れて、夏を乗り切りましょう!
目次
クリームダウンとは?
紅茶をよく飲む人にとっても、このクリームダウン、という言葉はあまり聞きなれないかもしれませんが、れっきとした紅茶に関わる言葉です。
いえいえ、アイスティーで起こる現象です。アイスティーを作った後、白っぽく濁ってしまったような経験はありませんか?
その現象を、あたかもクリームが沈んでいるような状態から、クリームダウンと呼ばれるようになりました。
ミルクダウン、と呼ばれることもあります。こちらの方が耳になじみやすいかもしれませんね。
クリームダウンはなぜ起きる?
① 茶葉に含まれる「カフェイン」と「タンニン(カテキン類)」が温度の低下とともに結合
② 分子が大きくなる
③ 光の屈折度が変わる
④ 液体の透明度が下がる
⑤ 濁ったように見える
という過程を踏むようです。
科学的な感じで、面白いですね~。
クリームダウンを防ぐ3つの方法
クリームダウンを防ぐ方法は幾つかあります。
1.速やかに冷やす
茶葉に沸騰したてのお湯を入れ、適切な時間、蒸らすまでは同じです。
ここからが大事です。
2段階で進めていきます。①氷をたっぷり入れた容器(ピッチャーや大き目のティーポット等)にアツアツの紅茶を注ぎ、速やかに温度を下げた後、②その容器から、保管用の容器(ボトルやティーポット)に注ぐ方法です。
注意点:一度、氷を通すことで味が薄まりますので、紅茶は少し濃いめに作ってください。
2.タンニンの少ない茶葉を選ぶ
この茶葉の選定が実は重要だったりします。
クリームダウンの原因がカフェインとタンニンの結合によるものということは、カフェインやタンニンの含有量が少なければ、クリームダウンも起きにくくなる、ということですよね。
そこで、タンニンの少ない茶葉を選ぶ、ということです。
一般的には、ウバ、アッサムはタンニンが比較的多め、と言われていますので、他の茶葉にするのも一つの手です。
そうですね・・・。ただ、セイロンや、アールグレイ(フレーバーティー)と言った有名な茶葉ではクリームダウンが起こりにくいと言われてますよ。
最近はノンカフェインの紅茶などもあるので、もしかしたら、そのような処理がされた茶葉を使えばクリームダウンは起こらないのかも。。
3.グラニュー糖を入れる
これも有効な手段となりますが、ストレートティーを飲みたい人には向かない方法ですね。
因みにグラニュー糖を入れるタイミングは紅茶を冷ます前です。
茶葉を蒸らした後、ティーストレーナーを使ってティーポットに紅茶を注いだ後に入れるのが効果的です。
その後、氷を入れたガラスのコップに紅茶を注いだら出来上がり。
まとめ
いかがでしたか?
味については大きな変化はないと言われていますが、味に敏感な人や紅茶を普段から嗜む人はその変化に気付くようですね。
クリームダウンが起こったからといって体に害が出るようなことはないですけれど、せっかくキンキンに冷えたアイスティーを飲むなら、美味しくて、見た目にも透明度の高い方が良いですよね。